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トラック運送業が拠点にトレーラーハウスを選ぶ理由

「労働時間短縮や働き方改革などで、大型トラックによる長距離輸送を主業務にする運送会社は、中継地点ネットワーク拡張が喫緊の課題。そこに、ランドピアの車検対応型トレーラーハウスは有効な選択肢だった」

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富士運輸 所沢支店が導入したランドピア製「車検対応型トレーラーハウスSP-120」
  • 富士運輸 所沢支店が導入したランドピア製「車検対応型トレーラーハウスSP-120」
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「労働時間短縮や働き方改革などで、大型トラックによる長距離輸送を主業務にする運送会社は、中継地点ネットワーク拡張が喫緊の課題。そこに、ランドピアの車検対応型トレーラーハウスは有効な選択肢だった」

ここは関越自動車道 三芳パーキングエリアのすぐ西側、全国グループ115拠点ネットワークをいかした大型トラック長距離輸送を主事業とする富士運輸(本社:奈良県奈良市)所沢支店。

富士運輸所沢支店はことし7月に開設したばかりのトラック中継拠点で、ここに新たに導入したのが、ランドピアの車検対応型トレーラーハウス「SP-120」。なぜ富士運輸は、ランドピア製トレーラーハウスSP-120をチョイスしたか。

◆まず背景に市街化調整区域という立地

富士運輸が所沢支店に選んだ土地は、埼玉県の市街化調整区域。同区域は、市街化を抑制すべく、居住用住宅や商業施設などを建築することは原則認められていないエリアで、そのぶん土地の価格が安いというメリットがある。

この市街化調整区域にトラック拠点(トラック駐車場)を置くと、事務所やドライバー休憩所などが建てられないというハードルが出てくる。

市街化調整区域内にトラック拠点を置く多くの運送会社は、拠点から離れた区域外に事務所を構え、行政が求める乗務前点検を行うさいは、まずドライバーはマイカーで拠点に出勤しトラックを点検。

次の点呼のためにマイカーで数キロメートル離れた営業所まで移動。営業所で飲酒チェックや車両のようすを報告した後、再びマイカーで拠点(トラック駐車場)へと戻り、ようやくトラックで出発する……、という負担が毎日のようにのしかかる。

◆車検対応型トレーラーハウスを導入する理由

こうした従来の、無駄とも思ってしまう大型トラックドライバー負担を解消するために、富士運輸はランドピア製トレーラーハウスSP-120を2台、所沢支店に入れた。

車検対応型トレーラーハウスは、車検を取得した法律上の自動車。いつでも移動できるよう、工具を使用せずにライフライン(電気・ガス・水道・電話など)設備の着脱ができる状態にしておくなど、一定の条件を満たす場合には、法律上は建築物ではなく、車両として取り扱われる。だからナンバーがついている。

この車両として取り扱うことで、建築基準法上の建築確認申請も不要になり、いまではこうした運送会社をはじめ、住宅展示場や自動車販売店などの各種事務所、イベント設備、住宅・店舗など、さまざまな用途で広く利用されている。

富士運輸 所沢支店はこの車検対応型トレーラーハウスを入れることで、市街化調整区域でもトラック駐車場と同じ敷地内に事務所や従業員休憩所・仮眠所などを置くことができて、従来の負担が大幅に削減され、経費削減にもつながった。

◆ランドピア製トレーラーハウスSP-120を選んだ理由

ランドピア製トレーラーハウスSP-120は、自社開発したISO規格40フィートコンテナを積載できる車検対応トレーラーシャシーを採用。このトレーラーシャシーは、ランドピアが特許を取得した独自モデルで、これまで全長11mまでのコンテナしか積めなかったのを、全長12mまでのコンテナを載せられるようにした。

この1mの拡張が居室空間を想像以上に大きく扱えるということで、居室内にトイレやミニキッチン、シャワールーム、仮眠室もレイアウトできる。休憩所・仮眠室・アメニティ空間が拡充すると、ドライバーの負担もさらに軽減し、安全運行にもつながる。

また、ランドピアが特許をもつ国内製トレーラーシャシーは、12m以内というルールで走らせる場合のために、前後のシャシー骨格を折り畳めるようにしている。

◆40フィートコンテナで海外展開も視野に

気になるお値段は、本体価格605万円から。別途輸送費や設置費などがかかる。リース契約もでき、5年契約で月額10万1688円から。ちなみに今回の富士運輸所沢支店は、リースではなく2台まるっと購入していた。

空いたスペース、空き地、ビルの空室の有効活用を専門とする土地活用コンサルティングを主事業とするランドピアは、このトレーラーハウス事業のほかに、コンテナ事業、ガレージハウス事業、トランクルーム事業などを展開。今回の新しい国際規格40フィートコンテナを積むトレーラーハウスSP-120は、海外展開も視野に入れて拡販していくという。

9月8日に現場で開かれた説明会には、ランドピアの小佐野宇志取締役兼マーケティング部長、同スペースプラス事業部東京営業部瀧深敬課長、富士運輸経営企画部事業開発部川上泰生部長兼執行役員、東日本営業部関東ブロック高橋達也ブロック長が駆けつけ、記者陣の取材に対応した。

トラック運送業が拠点にトレーラーハウスを選ぶ理由…富士運輸がランドピアを導入

《大野雅人》

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